もっとおいしいフライパン焙煎 

アップするすると言って半年が経ってしまいました。申し訳ありません。1310です。

2014年にフライパン焙煎の仕方をアップして、たくさんの皆様に見ていただきました。

そしてそれから3年たち、”もっとおいしいフライパン焙煎”が完成したのでお披露目です~~。

それに至るまで新たな焙煎を繰り返し、失敗を繰り返し、時には富士珈機で勉強したり、先輩方の豆を買っては研究したりと血と汗とコーヒーが流れ落ちるがごとく楽しんでいましたw

前置きはさておき、一気に紹介します。

新たな武器は4種類

①温度計(激安) ②かま(アルミボウル加工) ③ざる(園芸用)④ファン

新たな武器を導入した理由は まず①温度計で火力をちゃんと調整するためで、ちゃんと調整するとちゃんとおいしいものができます。②の”かま”は熱風を豆の間にちゃんと入れることでフライパンからの伝導熱だけでは表面から強い熱が加わるだけだったものに対し熱風で芯から熱をいれるため複雑で芳醇な味に仕上げることもできます。園芸用ざるは、チャフを落とすのに最適なざるってなかなか売っていなくて、園芸用のふるいが最適でした。④のファンは扇風機の大きさを冬の間も部屋に置いておくのが邪魔だったから(笑)

温度計はデジタルサーモメーターという名前↓

 

 

 

これがあるとこんな温度管理ができるようになります。

 

 

 

では、焙煎工程の解説です。

①今回はエチオピアのイルガチェフェG1のウオッシュドを使いました。ウオッシュドだとチャフもあまり出なくて家庭での焙煎に向いているかもしれません。

 

②400gを使います。余り少ない量だと、フライパンからの伝導熱ばかりが当たってしまい、芯への熱量が不足するか、外側だけ強く焼けてしまう可能性があります。まあ、それを補うためにも豆を水洗することを行うんですが。

 

 

③豆を水で洗って、チャフの除去を行います。それと同時に豆の芯に熱が入りやすいように水を吸わせるという意味もあります。

3分を目安に行ってください。

 

④ざるに開けて30秒ほど水を切ります。

⑤”熱していない”フライパンに開けていり始めます。ちなみにこの日の温度は19℃。

焙煎棒はISA COFFEE スティック(単なる竹べら。。)

 

 

⑥中火と強火の間で始めます。初めの1分はぐんぐん温度が上がります。

 

⑦次の1分からは10℃づつ上がっていく程度が理想です。写真では微調整しながら4分弱で35℃位に持っていきました。

まあ、あまり神経質になりすぎず、大体いり始めから5分で100℃ぐらいにします。(短すぎると水が抜けなくて渋みがでたり、周りが焦げすぎたりするので、5分以下で100℃になるよりは、5分を超えて10分以内であればまあ問題ありません。時間が長すぎると味わいが減ります)

 

⑧蓋をして最後の水分を豆から逃がし、全体の豆の水分量を均一にします。

大体3分ぐらい。蓋の水滴が大粒になってきたら終了。

90℃~95℃になっていることが多いです。さて1ハゼに向かってGO。

 

 

⑨8分程度で1ハゼに持っていきたいので、大体100℃を8分で上げていきます。平均すると、1分間で12~13℃づつあげてゆく計算です。

このプランのことをプロファイルと言いましてネットにいろいろ情報があります。例えばこれ

まっすぐ直線的に温度を上げてゆくだけでなく、はじめちょろちょろ中ぱっぱ みたいな焙煎の仕方や様々な曲線を作ることで全く異なった味わいに仕上げることができるので、それが焙煎の楽しさです。もし好みの焙煎ができたとき、どんな焙煎だったかを見直すことができるのがプロファイルで、たとえフライパン焙煎でもかなり近い味の再現をすることができます。

 

⑩今回のプロファイル記録はこれです。

 

⑪煙が出てきたら上の蓋をすこーし開けます。業務用焙煎機のようなダンパー機能までは全然及びませんが、開けたまま焙煎するとスカスカになりやすい豆も、蓋を閉じ気味にすることでかなりふくよかな味に仕上がるので意味はあるのでしょう。

そして、煙が上がってきても蓋を閉じたままにするとやはり煙臭くなります。

 

 

⑫1ハゼが終わると温度が一気に上がる傾向があります。それを恐れてガスを閉めました。

グラフで見ると20分から21分に一瞬クッと温度上昇が加速していますので火力を落とすタイミングはばっちりだったのですが、火力を落としすぎたようです。その次の1分間で1℃しか上がらず・・・これはNG・・。

無駄な時間は味や香りの元の揮発成分を飛ばすだけです。

 

 

⑬煎り止めは235℃。さっさとやらないと焙煎が進んでしまいますので時計の写真はなしw

 

⑭ざるに豆をあけ、フライパンの上でチャフを落とします。

 

⑮外で冷却ファン(サーキュレーター)を使って冷却します。

⑯仕上がり具合はGOOD!

大体こんな感じです。

 

ちなみに、ヘラの動かし方の動画を載せておきます。

水分を飛ばすときの動き

それ以降の動き;一周まわし 3分割回し

http://1310.jp/top/wp/wp-content/uploads/2017/05/IMG_6330.MOV

2017年05月16日 | Posted in 珈琲 | | No Comments » 

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