1310 COFFEE について

⚫️1310 COFFEE ROASTER(イサト コーヒー ロースター)

手網焙煎、フライパン焙煎を10年続け、目と耳と鼻とフライパンで豆が回る振動を感じ取りコーヒーと対話をしてきました。完全なアナログ焙煎で培ったのは、大好きな味を出すために、機材は限界まで使いこなすことではじめて限界を知ることができる。というものでした。

フライパン焙煎はオープンドラム状態だから香りが飛ぶとか、熱風が通らないから表面からの熱伝道だけだからだめだと言われますが、10年続けてみるととてもおいしいコーヒーに仕上げることができるようになりました。器具の特徴を知ることは焙煎の基本であり、そこからその特徴に合わせた焙煎方法を展開していけば良いのです。

オープンドラムがだめと言われる理由を検証し、クローズドラムの難点も気づいたことで初めて、焙煎機のダンパーとブロアーの調整ができるようになりますし、ガス圧の調整がない器具で焙煎することで初めて、火力の数値を見る前に豆の変化を目と耳と鼻で計測し、どれくらいのカロリー状態であるかを把握することができるようになりました。

焙煎機は一見オートマチックに見えるのですが、実はめちゃくちゃアナログで、実は焙煎機と自分の五感をマッチアップさせないことには酷い豆になります。私の基本はフライパン焙煎でできた、甘くコックリとしたホッとできる香りの一品です。それを焙煎機で再現するには結構苦労しましたし、焙煎機の良さを取り入れた時に今までの理想の豆とどうバランスをとればよいのか苦労しました。

現在では時にスパイシーさやフルーティーさを前面に出した季節限定のブレンドも楽しみますが、基本は、古いけれどよく手入れされた古民家で感じる落ち着いた香りとでもいうのでしょうか、山小屋の朝薪ストーブの香りとともに飲むコーヒーとでもいうのでしょうか、そんな一杯のコーヒーをベースに時期やその年のベストマッチを探しながら提供しています。

近年カフェインレスの需要が高まり、おいしいカフェインレスコーヒーの開発に長い時間をかけてきました。結果、フライパン焙煎をしていたからこそ突き詰められたある手法でしか再現できない味にたどり着き、今の1310 coffee roasterの原点にもつながっています。

そのほか、カフェインコントロールコーヒーとして、カフェインレスを混ぜたオーダーメイドブレンドも人気が出てきております。

ストレート、ブレンドいずれも最後の一滴まで温度の変化で味わいが変わりそれも楽しさの一つです。そのため、ブレンドは香りつけや甘みつけのために、数%はストレートでは提供しない豆を使ってブレンドしております。

コーヒーという嗜好品は。お客様が全員最高においしいと思っていただける同一コーヒーは存在いたしません。なので、選ぶ楽しみ、注文する楽しみをお互い共有しながらご提供できればと思っております。

 

⚫️焙煎士

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1972年生まれ 西荻窪在住

魚好き。釣り好き。アウトドア大好きなコーヒー焙煎士。

10年間は手網とフライパンでコーヒーを焙煎しつづけ、五感でコーヒー豆と対話をしてきました。

焙煎機導入の現在でも原点はフライパンで焙煎した珈琲。